先月の末にケータイを機種変更した。KDDIは重大なことをしでかしてくれた関係上かなり悩んだんだけど、悩んだ末auを続投、機種はG'zOne W42CAにした。
今のトレンドなんだろうね、ご他聞にもれずPCと連携して音楽データをやり取りする機能があるんだけど、それがauが今懸命にテコ入れしているau LISTEN MOBILE SERVICE(LISMO!)とLISMO! MUSIC STORE、そのクライアントであるau Music Port(以下amp)が今日のお題目。
「Music Port」だからといって音楽の転送だけにしか使えないわけじゃなく、アドレス帳やスケジュールをバックアップできる機能があるので、ちょっと使ってみようかな? なんて気になったんだけど、どうもうまく動いてくれない。
使うことはないとは思っていても使えないと癪なのでいろいろ試すんだけど、どうしてちゃんと動かないのか皆目見当がつかない。
まずマニュアルをあたってみないことには始まらないので、ampマニュアルの最新版をダウンロードしてみた。そこには次のサービスに依存するような表記があった(マニュアルp.9)ので修正。
サービス名 | スタート アップ | 状態 |
---|
Telephony | 自動 | 開始 |
B's Recorder GOLD Library General Service | - | 開始 |
Windows Audio | 自動 | 開始 |
Remote Access Connection Manager | - | 開始 |
マニュアルp.11の記述からすると、付属のUSBケーブルと別売のUSBケーブルの区別はないような印象を受ける。USBドライバ自身はカシオのサイトから最新版をダウンロードしており、デバイスマネージャ上でもUSBデバイスとして正常稼動しているように表示される。
それでもamp 2.1を起動すると、「ケータイと接続できませんでした。エラーコード:3C0602E7」などと表示されてきちんと認識しない。うちのWindows機にはNorton SystemWorksが入っているが、Norton AntiVirusの警告は出ておらず、ルータをファイアウォールにしているのでパーソナルファイアウォールの警告など出るはずもない。むぅ、なぜだ?
ちなみにマスストレージモードでは100%正常に動作しているので、amp 2.1側の問題であると考える。
それを裏付けるためにいろいろとググってみたんだが、W44T サポート通信内容に、auのサポートから返ってきた内容を掲載してくれている記述を発見した。曰く、「amp<-->ケータイ間はシリアルモデム通信で通信しているので、この設定に失敗すると正常に通信できない。そのためシリアルモデム周りの設定を自力で書くべし。」らしい。
ということで自分の環境にあったシリアルモデムの設定を書くわけだけど、その前にamp 2.1が使うRAS設定を見てみる。これは%PREFIX%\Config\ini\RasEntry.pbk(%PREFIX%のデフォルト値はC:\Program Files\KDDI\auMusicPort)というファイルに収められている。こいつを開いてプロパティ画面を見ると、なんとIrDA接続になっているじゃありませんか! これじゃぁ接続できなくて当然。
原因が見えてきたところで、次はケータイを接続したままデバイスマネージャを見ると、W42CAが利用するモデム通信用にCOM3が、シリアルモデム用にCOM4がそれぞれ定義されているのを発見。コントロールパネルから「電話とモデムのオプション」->「モデム」を開き、COM4とのシリアルモデムを追加してみた。
この状態でRAS設定のプロパティを見ると、今度はCOM4を使うように設定されている。
けどこの状態を維持したままampを起動してみても、結果は同じ。
今度はこいつが使うPPP設定かと思い、ネットワークタブ内のバインドされているプロトコル一覧を見てみる。うちのWindows機にはVMware Playerを入れているので、VMwareが追加するプロトコルがバインドされているのを修正。
これでも結果は同じ。むぅ、なぜだ?
こんなにいうことを聞かないソフトとは思ってなかったが、こんな体たらくを見るとなんだか「糞リス」なんて呼ばれる理由がわかったような気がする。こんなのを何度も見せられると、KDDIは会社として信用できなくなってくるんだが。
これだけのデータをあげても、「自作PCはサポート外ですのでお答えしかねます。」なんて逃げるんだろうな。この会社は。
最近のコメント